なすび亭 吉岡 英尋
- なすび亭
「漬ける」を生かして。
和の知恵で、
毎日の食卓をおいしく- シェフ直伝「おいしいつくりおき」のコツ
「和食は昔から、つくりおきの文化に長けていました。醤油や味噌、麹といった調味料から、漬け物、干物、乾物など。家庭でつくりおきを楽しむなら、中でも漬け物は手軽ですね。身近なものを活用するのが、ラクしておいしい食卓のコツかなと思います」
Recipe 2 しっとり味噌漬けチキン
- しっとり味噌漬けチキン
和の常備菜には味噌が欠かせません。味噌の塩分とうまみを生かして漬け込めば、お手頃な肉もしっとりごちそう。ひと手間ですが、肉の余分な脂を除く処理をするとプロの味に。
(冷蔵庫で一週間ほど保存可能)
材料
- 材料
- 分量 2人分
- 鶏もも肉
- 1枚(250g~300g。厚みが均一になるように包丁を入れ、半分に切る)
- 塩
- ひとつまみ
- A
- 味噌
- 100g(信州味噌)
- 酒
- 大さじ2
- 砂糖
- 大さじ1
作り方
- 1 鶏肉を焼く
鶏肉に塩をまぶし、全体になじませる。フライパンを中火にかけ、皮目から焼く。表面にこんがり焼き色がついたら返し、同じように焼く。バットなどに取り出して完全に冷ます。
・point 漬け込む前に焼いておくことで香ばしい仕上がりに。
- 2 味噌床に漬け込む
厚手のビニール袋にA、1を入れて揉みながらなじませる。1日以上置いて馴染ませる。
- 3 レンチンで仕上げる
2の肉を取り出し、味噌を軽くぬぐい、耐熱皿に入れてふんわりラップをかける。電子レンジに入れ、500Wで3分加熱する。
・point 漬け込み時に軽く火が通っているので仕上げはレンチンでOK
- <アレンジ例>
肉は好みでアレンジ可能。豚肩ロースとんかつ用肉など、脂と赤身のバランスがほどよいものがおすすめ。どの肉でも、漬け込む前に厚さを均一にすること。
- <シェフより>
和の常備菜は油でコーティングするよりも「時間を寝かせるほど美味しくなる」という発想で作るとうまくいきます。味噌漬け肉はそのまま冷凍もできるのでとても便利。長時間漬けた肉は塩気が効いているので、サラダなどでボリュームアップしてもいいですね。

- <シェフのおすすめ!お取り寄せ情報>
- ●合資会社 泉屋商店
「どんな料理にも寄り添う使いやすくて美味しい味噌がほしい」と吉岡さんが探していた時に出会ったのが、信州味噌。国産の大豆と米麹を100%使い、ミネラル分を豊富に含む信州の軟水で仕込む味噌は毎日使っても飽きないと評判。通販可能。
HP: http://akiyamashouten.com/index.html
●株式会社 秋山商店
とにかくたっぷりの鰹節を効かせた贅沢な味わいが定評のなすび亭。吉岡さんが選ぶのは「常に上質な鰹節を」という信念のもと大正五年から続く鰹節問屋のもの。仕入れ、保存、加工まで自社で行う鰹節は、一度使ったら手放せないというファン多数。通販可能。
HP: http://akiyamashouten.com/index.html
- <お店情報>
- なすび亭(ナスビテイ)
Adress: 150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-13-3
Phone: 080-4622-0730
HP: https://www.nasubitei.com/