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食育シンポジウム


 フルタニマサエ先生

 料理研究家 フルタニマサエ(ふるたにまさえ)

料理(和・洋・中)、フラワーアレンジメント、テーブルコーディネート、ワイン、チーズ、紅茶など幅広く学ぶ。
世界各国(アラブ・アフリカ・ヨーロッパ・アジア・アメリカ)を料理研究家の為訪問。帰国後、本格的に料理研究家を始めるとともに、東日本料理学校公認「マダムマーサ・クッキングスタジオ」を主催。料理・お菓子・テーブルコーディネート・マナー等を料理とともに食文化をトータルして学べる教室を開いている。また、2007年食生活研究会を発足させ、サイエンス・食育・メニュー開発の3本柱をもとに各方面で活躍。TV雑誌等で、和・洋・中のジャンルにとらわれない独自のアイディア料理を紹介。『とまとのちから』『つくりたくなるおいしい朝ごはん。』など食育を支援した著書も多数出版している。



昨今の日本の食の問題について先生はどの様にとらえられていらっしゃいますか?

 A:野菜を例にお話すると、わたくし達は形が悪いものや虫くいは嫌だとか、冬でも夏の野菜を食べたいとか、少しでも安いものがいいなど、色々な願い(ニーズ)があります。これらのニーズに生産者の方々や国が応えて下さった結果が今の野菜の姿、農業の姿ではないかと思うのです。形の悪いものは廃棄され、虫がつかないように農薬を過度に使う。又、冬には高騰する石油を使ってでもビニールハウスで栽培し、一方ではより安いものを求めて食べ物を輸入するようになったわけです。わたくし達の小さな願いの積み重ねが、気がついた時には大きな社会的な問題になってしまったという事が現状なのだと思います。 ここに来てわたくしたちも反省する時期にきているのではないでしょうか。

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それでは私達はどのように食生活を変えていったらよいと思われますか?
 
   

 A:まず、わたくしは、一人一人が“自分も食の問題に加担しているのではないか”という意識を持つことが第一歩だと思います。例えば、油の消費量は昔に比べ増えましたが、昔の主婦は物をなるべく捨てないという考えで、揚げ物をした油を使いまわして、最後は炒め物に使うなど工夫していました。今の主婦は、一回使ったら捨ててしまう方も多いのでは! それだけでも油の消費量がずいぶん違うのではないでしょうか?又、揚げ鍋やフライパンをペーパーで拭いてから洗うなど工夫一つで水質汚染を防ぐことにもつながりますよね。 私はお水を大切に使うことを心がけています。以前お風呂に水をためるのに一日かかる様な中東の国に住んでいた事がありました。ある日そうめんを家族に食べさせたいと作った時、日本に居た時には感じなかったのですが、「こんなにお水を使うのか」とわたくし自身驚きました。日本ではお料理にも洗い物にもじゃんじゃんお水を使うのが当たり前の風潮になっていますよね。お水を流し続けることは非常に贅沢なことであるという意識を持つことが日本でも大切になってきたと思われます。

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私達の意識を変える以外にはどのような事を考えていったらよいと思われますか?

 A. わたくしは、食に関する正しい知識を学ぶべきではないかと思います。例えば賞味期限をどう考えるべきでしょうか。おそらく多くの日本人は期限がきたら、または期限が近づいたら食べ物を簡単に捨ててしまいます。自分の目や鼻で確かめることをしなくなりました。例えば牛乳だったら1〜2日過ぎたものは沸かして飲むなどもう少し柔軟に考えることも必要なのではないでしょうか。家庭でもっと保存の知識を持っていれば、むやみに食材を捨てなくなり、使い回しができます。食に対する正しい知識や知恵を学ぶことも、食育の重要な要素ではないかと思っております。

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食の偽装問題等がマスコミに取り上げられていますが食に携わる企業に対して変わってほしいことはありますか?

 A:当たり前のことですが、企業には正直であってほしいですね。例えば食品表示は、消費者とのお約束なのですから守っていただきたいと思います。消費期限の問題でも大量に廃棄をしなければいけない状態になるのであれば、その事実を正直に消費者に投げかけて大量生産し廃棄する現実を見直す機会を問いかければいいのではないかと思います。

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先生が立ち上げられた「食生活研究会」とはどのような活動をされているのですか?

 A:各年代の方が健康的な食生活を送るための勉強がまだまだ十分でなく、食育そのものを掘り下げて考えてみてはどうかという気持ちから発足させました。今年は活動しながら、食材をさらに深く勉強することをテーマにしています。ボランティア精神のある専門家の方々にご指導頂きながら、勉強させて頂いております。 ひとつの成果として、お塩の本やトマトの本を出版することができました。食育の重要なテーマである「朝食」に関しても研究を続けて参りましたが昨年、「おいしい朝ごはん」という本を出版いたしました。キッズ料理教室も経験し、たくさんの子供たちとふれあい、わたくし自身も多くの発見を通して学ばせて頂きました。現在はエコクッキングにも通じる「保存」の研究をしている最中です。それらの成果は、料理教室、講習会などの地域活動、食品会社とのお仕事、テレビや出版などのメディアを通じて発信をしていければと思っております。

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先生ご自身はシニア向けの食育に取り組まれたいとの事ですが具体的にはどの様な事をお考えのなのでしょうか?

 A:わたくしは親を通した経験からシニアの方に対する食育により力を入れていきたいと思い始めました。シニア時代の特徴として子供達も巣立ち大勢で食卓を囲む機会も減り、作る意欲もなくなりメニューの種類も限られる傾向にあります。結果として、食べる量が少なくなり必要な栄養素が摂れない状態になってしまいがちです。シニアの方には、体に必要な栄養素をきちんと摂れる様に、多種類のものを食べる意欲を持つことを啓蒙していきたいと思っています。現代は医学の進歩により薬などで長生きができる時代かもしれませんが、本当の長生きをする意味は美味しいものを食べ健康に余生を過ごすことだと思います。わたくし自身もそうでありたいと思っております。

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食と健康、特にアンチエイジングに関してどの様な考えをお持ちですか?

A:わたくし自身大変興味があるテーマです。(笑)アンチエイジングに良いとされている食材を一度食べたところで急に効果は現れません。しかし、見た目ではそんなに変わりがなくても、一ヶ月経つと人間の体の細胞は入れ替わると言われています。過去一ヶ月の食事で自分の体ができていると考えると、毎日の食事はすごく大事だと思えてきますよね。 アンチエイジングの基本はデトックス(毒出し)だと思います。今、便秘で悩んでいる人がいっぱいいらっしゃいますが、便秘がどれだけ怖い問題なのか、もっと認識をしたほうがいいと思います。摂取した食べ物の残りものが、36度の温かさで体の中にずっと残っている状態を想像すると怖くなります。“普通のものを食べて、きれいなお水を飲んで、きちんと出す(排泄する)”ということがアンチエイジングの基本であり、普通の食生活を送り、普通に年をとることが、健康的なアンチエイジングにつながるのではないでしょうか。

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主婦や独身の人たちへの食生活に対するメッセージはありますか?
 
   

 A:わたくしは、主婦の方には“賢く”料理を作って頂きたいと思い料理を教えてきました。“賢く”というのは、現代の女性はお仕事を持ち家庭もある多忙な中で、家族に喜ばれ、かつ健康的に食事を作る知恵だと思っております。例えばお弁当に冷凍食品を使うことは手抜きであるという風潮もありますが、わたくしはそうとも思いません。冷凍食品や保存した食品を活用しながら、無理なくおいしい食事が作れるなら、使っても良いのではと思うのです。時間がないから手作りは無理とあきらめずに、重要なポイントだけは手を抜かず、他はらくらくcookingということも必要なのではないでしょうか。そのくらいの無理のないライフスタンスでいいのだと思いますよ。ストレスにもなりませんしね。 独身やOLの方はお仕事で忙しい時に無理をする必要はないと思います。疲れた時は外食をなさってもいいじゃないですか。ただ、時間があるときに、下ごしらえをして冷凍したり、マリネを作ったりしておくと便利ですね。1日で摂るのは難しくても1週間単位で摂取する食材のバランスを考えて。炊くお米の中にちょっと雑穀米を入れてみたりなど、できる範囲で少しずつ、一日一膳みたいな感覚ではじめてみてはいかがでしょうか。毎日のことだから、無理をしてやると続かない、逆に継続は力なりですよね。

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最後に料理研究家を目指している方へのメッセージはありますか?

 A:私の経験でもあるのですが、最初の3年間は料理や食の本以外は読まない!と決めて料理に没頭しました。皆さんも3年間1つのことをじっくりやってみてください。3年ぐらいたつと自然と何かが見えてくるはずです。それから1つ1つ幅を増やしていけばいいと思いますよ。 わたくしは今まで仕事を続けてこられた事は本当に幸せであると思っております。もちろんここまで来るには家族の協力もありましたし、多くの方にお世話になり、続けてくることができました。これからも食を通して何か社会にお役に立つことができれば幸いだと思っております。これから料理研究家を目指す方々にも「日本の食」のために頑張っていただければと思っております。

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マダムマーサクッキングスクール

TV・雑誌で活躍中の料理研究家フルタニマサエ先生に直接学べる教室。レシピは家庭料理やお弁当にもすぐに活かせるものばかり!レッスンは少人数制の家庭的な雰囲気の中で行われる。レッスン後の「食材のマメ知識」では食材や料理の知識も習得することができる。「こういう使い方もあるんだ!」と先生のアイディアは発見と驚きの連続!資格取得もバックアップしている。


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