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食育シンポジウム


 藤野真紀子先生

 衆議院議員 藤野真紀子(ふじのまきこ)

1979年、当時運輸官僚だった夫(元参議院議員・ふじの公孝氏)の転勤でニューヨークに渡り、アメリカンスウィーツを学ぶ。帰国後、田園調布のパイハウスにてアメリカン菓子を担当し、「ELLE JAPON」等の雑誌にて料理・お菓子のページを手掛ける。1987年には再び転勤でパリへ。エコール・リッツ・エスコフィエでフランス菓子とフランス料理のディプロマ取得。1992年、製菓・料理教室「マキコフーズ・ステュディオ」を開く。現在生徒数600人。料理・お菓子研究家として活躍し、著書も多数あり。2005年9月、衆議院議員に当選。こめこ議連にも参加し、食育の大切さを自身の経験をもとに人々に啓蒙している。



日本の食育を推進する立場にいらっしゃると思いますが、日本の現状をどう評価されているのでしょう?

 A:2005年に食育基本法ができてから、国が周知徹底をしたこともあり、かなりの効果を挙げてきております。そもそも、食育が打ち出された理由の一つには、少子高齢化社会になり医療費が増大していく問題があります。病気になるから治療が必要になりコストがかかるのであって、予防を徹底すれば病気にならないで済む。予防には、食生活を正すことが一番有効である。このような社会問題が、食育基本法が生まれた一つの背景だったのです。最近、食育に関する知識や言葉は着実に浸透してきたと実感します。例えばメタボという言葉などが定着し、制度が始まったのは一つ良い例です。

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最近では環境問題に端を発する世界的な食料危機が騒がれています。食の課題は大きくなっているように感じますがいかがでしょうか?

 A:私たちは長い間、食べ物はお金を出せば買える、この先もずっと飽食の時代は続くと思っていました。だんだんと地球環境が変わってきてしまい、今の豊かさが維持できなくなると言われ始めましたが、なかなか実感できないでいたのが現状でした。2007年頃から、食料の価格が高騰し、食料危機が現実味を帯びてきました。私は、もう一度、地球レベルで食の問題を考え直さなければいけないと思います。まずは日本として、ちゃんと自分たちの食べ物を確保しなければ自立した国家とは言えません。

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産業界や消費者も今までとは考えを変えないといけませんね?

A: そうですね。レストラン業界でしたら、フレンチ、イタリアン、中華など色々なジャンルがありますが、どのジャンルの料理でも極力日本の旬の食材を使っていってほしいものです。そのことが日本の農業を支えていくことにつながります。日本人が安いからという理由で外国産のものばかり買うために、日本の農業は疲弊してしまいました。例えば、どうやって日本のお米をたくさん使うか、日本の米を使った加工食品をどう開発・活用するか、ぜひ考えていただきたいテーマです。スーパーで国産品のほうが10円高かったとしても、国産品を選び購入することによって、日本の農業を支えてく、将来食べ物に困らない日本を作ることに貢献していく、という意識を持っていただけたらと思います。

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藤野先生は料理の専門家でいらっしゃるのですが私たちが日々の料理の中でもっと心がけたほうがいいことはどんなことでしょうか?

 A:家庭では調理方法をもう一度見直してみたらいかがでしょうか?火を使うことによりCO2を出し続ければ、異常気象や砂漠化などをもたらし、結果として食料不足が深刻化します。調理方法は出来るだけエネルギーを節約しようという意識も大切です。圧力鍋を使えば省エネに役立ちます。余熱調理も効果的な方法です。余熱で火を入れていくことにより、お肉がやわらかく仕上がり、エネルギーも削減できるのですから、すばらしいですよね。

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食の安心安全を脅かす事件が後を絶ちません。どう解決していったらいいと思われますか?

 A:今年の初めに中国製餃子の問題が起こりましたが、この事件は、日本人が食の意識を変えるきっかけになったのではと思っています。やっぱり日本の食材を使って、お母さんが目の前で作ったものを食べるのが、より安心安全だということを私たちは認識したのではないでしょうか。食べるということは命に関わることだと再認識されたのだと思います。 また、外国で何かあっても、外交の問題があったりして原因究明がすみやかにできません。一方、日本の中で生産されたものであれば、もう少し速やかに原因も究明できるだろうし、改善もできることもあると思います。国産品を大切に支えていく意識を持てば、安心安全という土台がしっかりします。料理学校やレストランなどの料理業界、そして家庭の主婦が、根本からの安全安心を意識し、日本の農業を支えていくという認識を持って取り組んでいけば、CO2の削減、食の安全、食料の確保など食育の大事な部分が着実に達成できるのではないかと思います。

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食と健康のかかわりについてご意見いただけないでしょうか?

 A:少し人間ではなく犬の話をさせてください。私は犬を飼っていて、犬にも自分で調理したものを食べさせています。自然の食材を使い、食材も加熱するものと生のものと両方不可欠な摂取するようにしています。生のもの(発酵野菜など)を食べることによって、体に必要だといわれている生きた酵素やビタミン類が体の中に入ります。他にも、発芽玄米にしたり、オイルにもこだわったり、お塩もミネラル分が普通の塩の何倍もある沖縄の塩を使っております。腸が健康だと、排泄物ですぐわかります。前飼っていた犬は、白血病になってしまったんです。しかし免疫力をあげるといわれている人参を食べさせていたら、ガン細胞が変わり、抗がん治療をする必要がなくなり、1年と言われていた寿命が4年延びました。犬の1年は人間の7年と言われていますからすごいことですよね。 人間も同じです。最後の最後まで自分の足で立って介護の必要がなく、苦しむ時間は極力少なく、楽しく人生を過ごしたいですよね。日本は長寿国といわれながら、実は健康寿命は短いのです。ということは、介護の期間が世界の中でも非常に長い。私は食べ物で、家族の体を健康に変えることもできるし、平均寿命や健康寿命を延ばすことだって出来ると思っています。

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子供の食生活の問題をどうお考えですか?

A:子供の個食の問題は深刻です。今の子供は1年の3分の2は1人で食事をしていると言われています。一人ぼっちでご飯をたべるというのは、テレビやコンピュータを相手にしているということです。子供の感性や感情の発育には脳への刺激が必要なのですが、テレビやコンピュータだけで刺激をしても、脳の神経は良く発育しないそうです。幼児期0歳~5歳の子供には、人ができるだけたくさん話かけてあげて、スキンシップをすることによって、脳が発達するそうです。人はやはり、血の通った人で健全に育つのだと思います。食卓に家族が居るということがいかに大事かということです。家庭でしっかり刺激をあたえて人格形成をし、きちっと土台を作ってあげれば、その先にどんどんいいモノを積み重ねていけると思います。しかし、家庭での人格形成という土台がしっかりしていなければ、どんなに立派な教育をしても、国が授業日数をふやしても、すぐに崩れてしまうと思います。お母さんの家庭料理は日本の人材育成の源になっていると思うのです。

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ご提唱されている「Mother is in the home again」について教えてください?
 
   

 A:私がテーマにしている「Mother is in the home again」は「お母さんもう一回、家に戻って…」です。「働くのをやめて家に入って」ということではなく、社会の制度としてお母さんが「家庭と社会参加を両立させやすい環境づくり」の充実を実現したいと思っています。 まだまだ日本では女性支援、子育て支援の制度が整っていません。財源問題もありますが、“子供はその国の財産である”という考えのもと、広い受け皿を考えるべきだと思います。まだ子育て支援策を実施されていない企業もこれからどんどん取り組んでいただけたらと思います。企業の理解がなければ、広がらないことだと思います。 家族の食卓を作るためにも、せめて0歳~5歳までの間、企業や国が援助をして、お母さんたちが子供と向かい合って、会話をしながらご飯を食べられる環境をつくらなければいけないと思います。外交や防衛、経済も大事ですが、その活力の元となるのは“家庭”であり、もっと言うと“良い食卓”だと思います。「食育」や「男女共同参画」を通じて、お母さんが居る日本の食卓を、もう一度再現できるようにしたいと思っています。

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衆議院議員 藤野真紀子         マキコフーズ・ステュディオ

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